若手職員の声

相手の気持ちを理解できることが
こんなにも嬉しいなんて思わなかった

社会福祉法人章佑会 やすらぎの杜
生活支援員小泉 奈央さん

私自身まったくと言ってよいほどマイナスのイメージを持っていませんでした。

福祉の仕事は母親が障害分野の仕事に就いていることもあり、幼い頃から身近な存在でした。そのため世間ではキツイとか汚いとか表現されがちな福祉の仕事ですが、私自身まったくと言ってよいほどマイナスのイメージを持っていませんでした。強いて言うなら「給料が安そう」くらい。ただし実際に就職してみるとそのイメージすら間違っていました。思っていた以上にお給料はいただいており、もちろん生活に困ることもありません。

私が本当にしたいのは、人のぬくもりが感じられる仕事なんだ!

就職活動当初は不動産や商社、メーカーなど、業種を絞らず選考に参加しており、むしろ福祉分野に就職する気はありませんでした。しかし選考に進めど、進めど、いまひとつ自分がそこで働くイメージが湧かず…当然、結果にも恵まれませんでした。そんなとき、改めて「自分がやりたい仕事はなんだろう」と考えたとき、以前ボランティアで福祉施設に行ったときに利用者様との関わりが純粋に楽しかったことを思い出したんです。「私が本当にしたいのは、人のぬくもりが感じられる仕事なんだ!」この気づきが福祉業界への就職を決めた理由です。

利用者の方が幸せそうに過ごされている姿を見られたときはやりがいを感じることができる

主な仕事は利用者様の生活支援です。食事、入浴、排せつ介助が一般的な支援にはなりますが、利用者の方々の障害の度合いは一人ひとり異なるため、その人にあった支援を行うように心がけています。そのほかウェルネス活動と呼ばれる個別課題やレクリエーションの企画や音楽活動を実施することも職員の仕事です。1日を通して約30名の利用者様に対し、10名弱の職員が支援にあたっています。仕事の1つに個別支援計画書の作成があります。個別支援計画書の作成とは、ひとり、ひとりの利用者の方々が送りたい生活に対して、その生活を実現するための目標を設定し、日々の支援方法を決定することです。そのひとり、ひとりが理想とする生活なのですが、利用者の方の中には発語できない方もいらっしゃいます。言葉でコミュニケーションを取られないため、どんな生活を望まれているのかを私たち職員が汲み取って計画に落とし込む必要があります。この気持ちを汲み取ることが非常に難しく、いまでも試行錯誤を重ねている業務です。しかしだからこそ利用者様の想いと私の考えた個別支援計画がマッチして、利用者の方が幸せそうに過ごされている姿を見られたときはやりがいを感じることができます。

相手の気持ちを理解できることがこんなにも嬉しいなんて思わなかった

福祉は人と強く関わる仕事なので、うまくいくときもあれば、苦労するときもあります。「相手を理解することがこんなにも難しい」なんて思いもしませんでした。それと同時に「相手の気持ちを理解できることがこんなにも嬉しい」なんて思いもしませんでした。いい日もあれば悪い日もある。そんな変化する毎日こそ福祉の魅力であると考えています。このページを読んですこしでも福祉に関心を寄せていただく方が増えたら、そして就職活動の参考にしてくださったら私は嬉しいです。